みちのく潮風トレイル

2025.05.02

みちのく潮風トレイル

名取TRAIL DAYS2025の後に、もう少し残りみちのく潮風トレイルを歩くことにした。

Day 1 
浦戸諸島をめぐる旅

トレイルなのに船に乗る、島をめぐる、砂浜を歩く、みちのくならではのルートに心躍らせながらいざ乗船!

が、乗って数分後にいきなり悲報が。。。

「島と島を繋ぐ渡船(小さな舟)が強風のため動けないと。定期便(大きな船)は動いています。」
3つの島を手前から順番に渡り、最後は反対の東側へ上陸する予定がいきなり崩れてしまった。
代替案は定期便を利用し、3つの島はいけるが元の塩釜へ戻る予定に変更。
勝手知らぬ土地で序盤から焦った。

たまたま船で一緒になった明るく親切な方と2つの島を共にした。
Kさんその節はありがとうございました。


ネコが多かったw
お昼を食べているとどんどん集まってきてびっくり。
この島よりも猫が多くて有名な島があるようです。





最後の島は一人でのんびり歩いたが、それでも早めに乗船所についたため、
休憩用のビールをここで飲むことに。


定期船で無事に塩釜に戻れた。

夕方、明日予定のゲストハウスの方と連絡を取ると、雄勝半島ルートを提案してくれた。
当初の予定であった女川行きをやめて、急遽予定変更。
石巻が次の日の雄勝までの移動に便利だったため、石巻駅前で安宿を直撃してみた。

旅館いしのまき一泊3300円、安い!
部屋も小ぎれいで、おすすめかもしれない。
さぁ食事だと、旅館の方にお勧めのお店を聞く。
残念ながらそのお店は満席で、仕方なく街をぶらぶら。


高級そうなお寿司屋さんを発見。
宿泊代が安く済んだのだからといざ入ってみた。

お寿司屋なのにジャズが流れている。。。
カウンターには明らかに景気の良さそうなお客さんが二組。
その間の席に案内された。
やり過ぎたかな💦いや、負けてられない。(何に?)
「大将、赤貝とホッキを造りで」
値段も分からないのに勢いで頼んでしまった。



マップブックを読んでいると、
大将が旅ですか??と声をかけてくれた。
はい、このみちのくを歩いてるんですけど、知ってます?と返すと、
大将も女将も知ってくれていた。
この前外人さんが寄ってくれたとのことだった。
このトレイルの認知が広がっていることが嬉しかった。

お会計はビックリするような値段ではなく、助かった。
翌日たっぷり歩くのでお酒を控えめにしたからかな。

Day2


翌朝は6時に起きて、石巻ー鹿又(かのまた)ー雄勝道の駅からスタート。
歩き出して突然現れたのは巨大な防潮堤。
え、景色が見えない。。。
この防潮堤が高く長く、まるで塀の中を歩いているよう。
このままずっとかと思うと辛かった。


漁船があるところだけ防潮堤の向こう側が見えた。

防潮堤に登り内側の様子を見たり、

道路には津波の標識が。
津波の恐ろしさをまざまざと体感させられながら歩いた。


中盤にやっとトレイルが現れ、半島先端の白金神社などを見て回った。
この神社、厳かでよかった。

本当に日本の僻地なのだろう、舗道では人とすれ違うこともなく、漁村が何か所かあるだけ。
みちのく潮風トレイルができていなければこの地に来ることも知ることもなかっただろう。


半島の北側まで歩くと、キレイな海に出た。
海はまるで南国かのような水色の海水、砂浜だった。


素敵な場所を見つけ少し昼寝。
誰もいない中、波の音を聞きながら気付いたら30分ほど寝てしまった。
この時間はたまらなく気持ちよかった。

この日は8時~4時までたっぷり歩きゲストハウスに到着。



ゲストハウスに着くと、ちょうど移動販売車が。
テレビで見た事ある光景だった。
おばあちゃんの方言はすさまじく、何を話しているか全くわからなかった。。。
おつまみ、フルーツを買い、夜の準備は万端。

夜はお酒を飲みながら、いろいろと雄勝の事を教えてもらった。
「防潮堤を見て欲しかった」と言うのがとても印象的だった。
初め歩いているときは景色も見えなくて全然楽しくないなと思っていた自分が少し恥ずかしくなった。やはり津波の事を忘れないためにもこの現状を来て見て欲しい。

Day3
雄勝ー石投山ー女川ー温泉ーナポリタンー帰省

と完璧な予定だったのだが、夜に天気が急変、、、
雨の石投山ぬかるみ、ぐちゃぐちゃになるからお勧めできないと言われ、悲しくも諦めた。

結局仙台駅に早めに行って、ずんだシェイクで気持ちを整えた。


今回は元々がゆるい計画だったので、予定がいろいろと変わったが、
その度に焦りながら最善策を見つけ、結果、超満足な旅に。

一つ残る悔いとすると、トレイルデイズ打ち上げであった女の子のお母さんが
女川でやっている喫茶店のナポリタンが食べたかった。
みちのくハイカーには有名らしい、、、また次回の楽しみにしておこう。

文)瓜生

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