「シエラにつつまれて」その13

2025.08.21

「シエラにつつまれて」その13

「シエラにつつまれて」~I will be back “SIERRA” 願えば叶う~

 

シエラにつつまれての連載を開始して早半年。

初めてのシエラから早一年。

あの景色を昨日のように思い出します。

 

お気づきの方はいるとは思いますが、2025年のお盆休みもシエラへ行きました。

シエラのあの風景が忘れられず、またアイ ウィル ビー バック シエラしました。

 

ということで初めてのシエラを一旦締めくくりたいと思います。

 

Bishopを堪能した二人。

次の日はサイドトレイルにある「Golden Trout Lake」を目指しPiute Passを目指します。

Piute Passのトレイルヘッドまではヒッチハイクをしました。

たくさん車が通っているのに、これがなかなか捕まらずでどうしようかと悩んでいたところ、救世主N氏が現れました。South Lakeとかかれたタイベックのグランドシート。一発でピックアップトラックが止まってくれました。荷台に乗せてもらったのですが風がビュンビュンでN氏の声が全く聞こえず会話はあまりできませんでしたが、定年退職してからのJMT挑戦中とのこと。またどこかで会えたらしっかりと感謝を伝えたいものです。

 

目的のトレイルヘッドが違ったので、私たちは途中で降ろしてもらい目的のトレイルヘッドへ向かいました。

今回選んだPiute Pass。いかにも釣れそうなGolden Trout Lakeがあるというだけで選んだトレイル。この旅に何か私たちらしいオリジナリティを加えたかったこともあり選んだトレイル。

正直そこまで期待していなかったですが、抜群の景色とゴールデンなトラウトたち。

パスを超えたその先には高い山々に囲まれた盆地。そして無数の湖と川。

シエラの偉大さを感じる時間でした。

 

シエラの偉大さを感じた出来事がもうひとつ。

私はどうしても家族と連絡を取らなければいけなかったので、通信衛星デバイスの「In Reach」を持っていました。高機能なデバイスなだけに「5万円」という高額商品です。

念願のGolden Trout Lakeでの釣りに舞い上がりひたすら竿をふっておりました。そして生きてますコールをしようとデバイスを確認したところ、そのデバイスがないではないか。

そこから夕方2時間、次の日の朝2時間探しましたが、偉大で広大なシエラです。

わたしのIn Reachはシエラの一部になりした。

一緒に探してくれた社長、本当にありがとうございます。

 

そんなこともあったけど、本当にいいところ見つけちゃったなぁと思いました。

Bishopからどこへ行こうか迷っている方には、ぜひおススメしたいトレイルです。

ただ標高が高いのと盆地なので夜はかなり冷えます。

 

そして電波があるところへ移動して溜まっていたメッセージにお返事していると、連絡が途絶えていたパイセンから「Bishopへカモン」とひとこと。

 

同じ時期にJMTにジョインしていたスケッチ氏と最終日に会うことができました。

ケガをしてBishopにステイしていたレジェンドのワンダラー氏と4人でダラダラ過ごしたZero Dayは最高の休日でした。

 

そしてスケッチ氏に見送られバスに乗り、マンモスレイクス、ヨセミテを超えてサンフランシスコまで。バスの中からシエラを眺めていたらセンチな気持ちに。久しぶりに帰りたくないとワガママ言いそうでした。

 

サンフランシスコに着くと、またまた出会いが。

別件でサンフランシスコ入りしていたトレイルブレイズ研究所の長谷川氏と相沢さんに会えました。

この旅の終盤は、こんなところで会えるなんてとパイセンたちと再会に胸が熱くなることばかりでした。

 

そんなこんなで、ほんの少しJMT trip 2024は終わりました。

この旅を後押ししてくれたパイセン方、相談に乗ってくれた友人たち、

そして私たちがいない間も会社を滞りなく回してくれた同僚たち、

本当にありがとうございました。

 

そんな想い出の土地「SIERRA」。

そんな想いを何かに残したく、2025年冬に発売したサイドカバー付きモデルには「SIERRA」と名付けました。

そんな想いを手に取っていただけると幸いです。

  

text by タカハシ サタヤ

 

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