「シエラにつつまれて」その5

2025.02.03

「シエラにつつまれて」その5

「シエラにつつまれて」~できれば通路側でお願いします~

英会話の本を1ページも開くことなく成田空港に到着。

 フライトまで4時間ほどあったので、空港内をぷらぷら。

することもないし夜ご飯でもと思ったがフードコートしか見当たらず。私はテキトーに食べてしまいましょうと思ったのだが、彼はフードコートな気分ではなかったようで「腹減った…」と言いながら、チェックイン後のターミナルに期待して引き続きぷらぷらした。

 

そしてようやくチェックインの時間に。

事前に教えてもらった通り、ナイフなど機内に持ち込めないものは頑丈なベアキャニに入れて預け荷物へ。他は機内持ち込みで準備をして並んだ。

そしていざチェックイン。荷物をチェックしてもらう。

 

とりあえず、

手荷物重量オーバー(10kg越え)

ロッドケースの長さが1cmオーバー。

 

事前に調べた情報と違う…。

ロッドケースも規定の範囲内のはず…(違う航空会社の規則をみてました)

 

ここまで準備してこの旅のメインの釣りができないのか…と思いましたが「そこのドラッグストアでチャック付きのケースをご購入いただき、それに危ないものすべて入れてください」と神のお告げをいただき、パッキングし直しました。

あとから確認したら、ロッドケースやトレッキングポールもザックの中にしまえばよかっただけの話だったようで、ザックの外につけておいたのがダメだったみたい。みなさんはご存知だとは思いますが、次回は気を付けようと思うポイントでした。

※上記の情報も航空会社や対応するスタッフさんによって違う可能性があるので参考まで。

 

また30分ほど並びなおしてなんとかチェックイン。機内食はないため夜ごはん探しの旅へ。さきほどから2時間のお預けをくらい食べ逃しだけは避けなければという状況。そこで選ばれたのは、安定の一〇堂。ジャパニーズ トラディショナル トンコツスープ。

 

ここで言うのも恥ずかしいのだが、この旅で一番心配だったのは公共交通機関でのトイレ。なんだか最近、飲み物を飲むとすぐにトイレに行きたくなる。季節にもよるのだが20分おきにトイレに行くこともある。それにトイレのことが気になると眠れなくなる。

だから電車や飛行機ではトイレへの動線がかなり重要視される。

 

できれば通路側…

できれば通路側…

できなくても通路側…

 

と、祈りながら最後のトイレに入る。

チケットに書いてあるアルファベットはどの列なのか、そわそわしながら機内へ。

 

 

祈りが通じたか通路側で安心した。

 

ただ旅のパートナーの上司は、巨人たちに挟まれる真ん中の席でした。

本来なら体のサイズも、気持ちのサイズも、立場も小さい私が「座席、代わりましょうか?」と伝えるべきだったのだろうが、その言葉をグッと飲み込んだ。

これから10時間できる限り快適に過ごさせていただくために。

 

「おれって、気の使えない部下だなぁ」とシュンと落ち込みを見せるも、トップガンが始まったころには夢の中でした。

 

そしてトイレには一回も行かず、気づけばサンフランシスコにIN

 

そこで待っていたのは入国審査という大きな壁。

 

英会話の本を片手に挑みます。

 

text by タカハシ サタヤ

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