「シエラにつつまれて」その6

2025.02.06

「シエラにつつまれて」その6

「シエラにつつまれて」~I don’t speak English, but I speak Japanese

なんとかサンフランシスコ国際空港へ到着。

機内では水分を取らないという荒業にでまして一回もトイレに行かないという偉業を達成しました。おそらく通路側というノンプレッシャーな状況がよかったのでしょう。

 

いざアメリカへジョインするための入国審査へ。

できれば陽気で「オーケー!エンジョイ!」がクチグセそうな入国審査官に当たりたかったのですが、スマイルZEROの強面メンズがコチラへ来いと手招き。胸が高鳴ります。

とりあえず言われるがままにパスポート見せて指紋を採取されます。

 

審「ぺらぺらぺら」

私「サイトシーイング、アイ ゴートゥー ヨォセェミィテェ。」

審「ぺらぺらぺら」

私「ジョイン ジョンミューアトレイル!」

 

らちが明かないと察した審査官は、私の次に控えていた日本人を手招き。通訳してくれと伝えたのでしょう。私は英語を一言も話さずに入国できました。

 無事のアメリカにジョインできた私たち。カリフォルニアの乾燥した空気が、ここがジメジメした日本ではないことを実感させてくれます。サンフランシスコは治安が悪いと聞いていたので、刻一刻も早く宿を予約しておいた平和の街バークレーへ。

バークレーまではBARTと呼ばれるサンフランシスコを網羅している電車で移動。「CLIPPER」というモバイルSUICAみたいなアプリで改札をパス。この「CLIPPER」というアプリを入れておけば電車や市バスはある程度乗れるので便利。チャージも簡単。(たまにはこんな情報も共有します。)

ひとつの発見とすれば地下鉄に自転車をそのまま乗せれること。日本ではバラシて輪行袋にいれるというひとつのハードルがありますが、こちらではそのまま乗せれて便利でうらやましい!と感じた。私は乗り物として自転車も電車もすきなので、とてもありがたいシステムだなと。

 

バークレーは学生の街ということで平和なかおりがした。決して華やかではないけど急いでいるひともいなくて、のほほんとした街。とりあえず無事に到着ということでビールを探しに街を散策。

そういえばアメリカの食べ物ってなんだっけ?と思いながらもメキシカンのお店へジョイン。日本で学んだキーワード「ナチョス」と「タコス」、そしておススメのビールを注文。

おいしかったなぁ。本場()はやっぱりイイね!

グルメで味にうるさい上司もご満悦そう。

 

到着祝いも終わりスーパーへ明日からの旅支度。土屋氏に聞いたおススメのトレイルフードを買い付け。トルティーヤにサラミとチーズ、アイダホのマッシュポテト、シーチキン。値段の表記がドルだと高いのか安いのかわからずとりあえずベアキャニに入る分買っちゃいました。私はいつも山で食べる食事はこだわらず特に手の込んだこともしないので、この旅では時間もあるし、いろいろやってみようとこのときは思っての買い出し。

 

ホテルへ戻ってパッキングをし直し就寝。

 

明日はバスに乗ってエメリービルに行って、そこからはAmtrackでヨセミテ入りだ。

 

どんな景色が待っているだろう。

 

そういえば同じタイミングでJMTに来ていたスケッチ氏に私は到着から逐一連絡を入れたが、返事が来ず。「日本で会えるからわざわざアメリカで会えなくてもいい」と言われていたから、これは無視されているのだろうと、寂しい気持ちを胸にしまって明日を楽しみに生きよう。

text by タカハシ サタヤ

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