「シエラにつつまれて」~でかいでかいとは聞いていたが…~

Amtrackへ乗るためエメリービルへローカルバスで向かう。
乗換案内的なアプリでローカルバスの始発を検索すると、4時発とかでてくる。検索の仕方がおかしいのかなーなんて思って聞いたら、「アメリカ人は朝早いから」って言われた。
冗談かと思ったが、確かに早かった。
始発のバスには乗らなかったが、6時ごろのバスに乗ったがぼちぼち人が乗ってた。
そして、このバスも「CLIPPER」で支払いができた。このアプリはかなり使える。
困ったらとりあえずこのアプリをかざそう。なんでもうまくいく気がする。

エメリービルへついて、まだ時間があったので朝ごはんにSUBWAYへ。
ただでさえ選択肢が多くて面倒くさい上に、I don’t speak English。
社長に「なんて言ってます?」と聞いて通訳してもらいサンドイッチを無事に購入。
「できてからのお楽しみね☆」という感じでこれはこれでナイスなサンドイッチになった気がする。

そして定刻の時間。アメリカは定刻には電車もバスも来ないと聞いていたからドキドキしていたが、キッチリ定刻通り電車が到着。某トランスフォーマーに出てきそうなビッグな電車。とりあえずアメリカの乗り物はすべてトランスフォーマーだ。電車の中も2階建で食堂付き。日本の新幹線のように早くはないがゆっくり変わりゆく景色を見ながら移動するのは旅をさらに豊かにしてくれる気がする。

幼いころ某ホームドラマで観ていたサンフランシスコのカラフルな家たち、内陸に入るにつれて乾燥していく地面。この電車の中が一番、ここが日本じゃないと感じた時間だったかもしれない。

着いたのはマーセド駅。
電車を降りると灼熱の陽気、何もしていないのにカラカラの喉。飲み物を買いたいが自販機の使い方がわからず、お得意のCLIPPERも役に立たず。乗換のバスを待ちます。
そしてこのバスもの定刻通り着。アメリカはルーズだというあのウワサは何だったんだと、言いがかりは良くないぞと思いながらバスに乗り込みます。バスも快適で私たちをヨセミテまで運んでくれた。
乾燥地帯を走っているかと思いきや、徐々に現われた大きな松の木たち。
そう、ヨセミテバリーが近づいてきた。
まず見えたのが「El Capitan」。
でかいでかいと聞いていたが、本当にでかい。
というかEl Capitanじゃなくてもとりあえず全部でかい。
木も岩壁も。
ワオーと思っている間にヨセミテバリーに到着。


とりあえずパーミットをゲットせねばとWilderness Centerへ。
トラブルを若干期待したが、無事にパーミットを取得。

本日の山場も超えたところで、私は刻一刻も早く釣りをしたかったこともあり、フィッシングライセンスを買いにいきましょうと伝えるが、「ヨセミテフォールをみたい」、「ハーフドームをみたい」とたくさんのご要望をいただきましてヨセミテ公園内を散策。
私は釣りのことばかり考えてヨセミテの知識を頭に入れなさ過ぎて、この旅の楽しみを見失いかけていた。せっかくヨセミテバリーまで来たのにも関わらず、私はヨセミテをただのキャンプ地としか考えてなかった。なので、社長からのたくさんのご要望はナイスなご提案であった。
ご提案いただいたときは「早くフィッシングライセンスぅぅぅ、とガス缶」と思っていたが、今思えばその日しか見れない景色を見せてくれた一言に本当に感謝である。



ヨセミテフォールやハーフドームを拝見し、必要なものも揃ったのでパーミットを持っている人だけが泊まれるバックパッカーズキャンプエリアへ。
使用料として8ドルのお支払い。アプリで支払えとあるが電波が無く支払えず…
ドキドキしていると現金の支払い方法もちゃんと記載されており、しっかりお金を払ってキャンプをした。
明日、少し離れたTuolumneからJMTにジョインする。
明日からやっと本番だ。
text by タカハシ サタヤ
