2014年にリリースされたFLOATのハイカーズデポ初代別注モデルHiker’s GAIAに続き、「そろそろ新しい別注モデルをつくりませんか？」とお話をいただいた時、僕の頭に真っ先に浮かんだのがVEGAでした。その理由はいたってシンプル。僕が既に使用しているモデルであり、使用しての満足度が非常に高かったからです。
アウトドアサングラスという明確なコンセプトがありながらも、普段使いにも違和感がないプレーンなデザインを重視しているFLOATのなかにあって、大きなラウンド形状のフレームが特徴的なVEGAはどちらかというと主張が強く異色な存在です。それでも僕がVEGAを選ぶのは、天邪鬼だからではありません。僕なりの明確な理由があるからです。

［ラインナップ最大のレンズ面積］
サングラスは眩しさを和らげると同時に、紫外線から目を保護する役割こそ重要です。あらゆる角度から注いでくる光をきちん遮らなければなりません。FLOATのラインナップにおいて最もレンズ面積の大きなVEGAは、直射日光やその反射光はもちろん、陽が低い時間帯特有の、帽子のツバではカバーしきれない光を広範囲で遮ってくれます。朝夕に横方向から照りつける強烈な太陽光にもこれなら安心です。VEGAの大きなレンズは、目の保護をしっかり考えた結果、行き着いたデザインといえるでしょう。それでいてスポーティーになりすぎないところがFLOATならでは。VEGAは「実用性」と「デザイン性」を見事に両立しています。

［性別や年齢を問わないデザイン］
曲線的なフォルムが特徴のVEGAは、女性にも人気のモデルです。しかし決して女性的なわけではありません。男性がかけても全く不自然さはなく、どちらかといえば中性的な雰囲気をかもしだすフレームです。はっきりとカテゴライズできない形状だからこそ固定されたイメージがありません。性別や年齢を問わないデザインなのです。「ボストンだったらこんな服装じゃないと」「スクエアは男性的すぎる」こうした一般的なイメージや固定観念とは無縁です。そして落ち着いたコーディネートでは適度なハズし感で良いアクセントを演出してくれます。キメ過ぎない、やり過ぎない。実にハイカー的な、この自由で肩の力が抜けた雰囲気も、好きな理由のひとつです。

［深みのある綺麗なオリジナルグリーン］
Hiker’s VEGAのフレームカラーは、ハイカーズデポのロゴカラーであるグリーンを基調としました。VEGAはもともとフレーム形状そのものに個性があるので、なるべく落ち着いた色味にしようと検討しました。同じグリーンでも色の濃さによって印象はガラッと変わります。トーンの異なるサンプルをいくつも作成、じっくり吟味して生まれたのがHiker’s VEGAのカラーです。
クリアベースに深みのあるグリーンを乗せているので、光線の加減で色の見え方は多彩に変化します。遠目にはほとんどブラックに見えるかもしれません。グリーンとは分からないくらいでしょう。しかし光にかざすと、深みのある綺麗なグリーンが現れます。ハイカーズデポ別注第一弾のHiker’s GAIA同様、「派手さはないけれど他とは違う」そんなさりげなく主張するカラーを目指して、フレームの色味にこだわってみました。

[ Hiker’s VEGAと合わせたアクティブテンプルの新色]
さらに今回、Hiker’s VEGAのマッチングカラーとして新たに加わったグリーンのアクティブテンプルにも注目してください。Hiker’s VEGAのフレームカラーにしっかりマッチするだけではない魅力あるカラーです。グリーンの色合いはひとつ間違うとミリタリーテイストがとても強くなってしまうのですが、この新色はFLOATの他のフレームと組み合わせてもしっくりと馴染む落ち着いた色味に仕上がりました。このアクティブテンプル新色は、ハイカーズデポ限定販売ではなく他のFLOAT取扱店でも販売されます。既にFLOATのサングラスをお使いの方はテンプル交換に是非ご検討ください。

FLOATのサングラスは、Polarized（偏光）の高品質レンズを採用し、軽量かつ高いフィット感で行動中にもずれにくいのが特徴です。発売以来、その機能はアウトドア用サングラスとして高い支持をえてきました。ハイキングにおいて不満を感じることはないはずです。今回のHiker’s VEGAは更にハイカーらしい自由な遊び心が加わるようにと企画しました。この想いがフレームとともに性別、年齢を問わず幅広いハイカーに伝わると嬉しいです。